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政府「後ろめたい事はない」 蘭州水汚染

2014年04月18日

【新唐人2014年04月18日】10日、甘粛省蘭州市の水道水から基準値20倍以上のベンゼンが検出された問題について、地元当局は「市民に安全な水を提供する」と2度も宣言しましたが、三日後の時点でも供水は回復しませんでした。汚染原因に対する当局の説明は二転三転しているうえ、「隠ぺいはない」、「後ろめたい事は何もない」と言っています。

 

中国メディアは、10日、蘭州市唯一の水道会社である「蘭州市威立雅水務集団公司」、飲用水から基準値を超えるベンゼンを検出。11日午前2時のベンゼン濃度は、1リットル当たり200マイクログラムで、基準値の20倍に達したと伝えました。

 

蘭州市民によると、13日夜の時点でも大部分地区の供水はまだ回復していなかったそうです。

 

蘭州市 余さん

「市街地から離れている所や、浄水場から離れたところは(水供給)が回復していません」

 

汚染原因について、地元政府の説明は二転三転しています。ネットユーザーからは、「午前中には浄水場が原因だといい、午後には中国石油公司の石油漏れが原因だと言った。当初は工場の洗浄による汚染だと言っていたな」と皮肉られています。

 

蘭州市民 余さん

「皆 感じていますが、政府があまりにも無責任なのです。本当の事は未だに何も言いません。やはり誤魔化すために嘘を言っています」

 

早くも3月10日、ある市民が当局に対し、水道水の異臭を訴えましたが、「ネット上でデマを流布した」として刑事拘留されました。

 

蘭州市民 余さん

「この市民は自分と家族が皆水道水の異臭を感じたと訴えたのです。私も刺激臭を感じました。ただ 刺激臭に何が含まれているのかは知りませんでした」

 

12日、蘭州市共産党委員会書記・虞海燕氏は、この事件について、「政府は何も隠蔽しておらず、後ろめたい事はない」と伝えました。

 

蘭州市民 余さん

「水は人類にとって最も基本的な条件であり、最も基礎となるものです。納税者の金を使って、水の安全すら保障できないのに、後ろめたい事は何もないとはよくもぬけぬけと言ったものです」

 

ネットユーザーは、「市民がベンゼンに汚染された水を飲んでいるというのに、政府指導者は後ろめたい事はないなどと、よくも言えたものだ。良心が全くないことを十分に説明している」と憤慨しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2014/04/14/atext1101699.html (中国語)

(翻訳/赤平 ナレーター/水田 映像編集/田)

 

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